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皮膚科

新宿区の犬と猫の動物病院

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皮膚科のご案内

皮膚を痒がる、湿疹がある、ずっと手を舐めているなどの症状を示すことが多いですが、その原因は細菌・真菌の感染からアレルギー、不適切なシャンプー管理など、非常に多岐にわたります。


問診にて症状の発症の様子や季節性の変化、ご自宅での皮膚のケアの様子などお伺いし、その上で身体検査において病変の部位を確認、必要な皮膚の検査や、場合によっては血液検査など全身検査を進めていきます。


治療は短期間で改善する場合もあれば、かなりしつこい皮膚のトラブルを抱えている場合には数ヶ月かかる場合まであり、ご自宅でのケアも非常に大切になる病気です。

考えられる皮膚病

膿皮症

皮膚を痒がる、湿疹がある、ずっと手を舐めているなどの症状を示すことが多いですが、その原因は細菌・真菌の感染からアレルギー、不適切なシャンプー管理など、非常に多岐にわたります。


問診にて症状の発症の様子や季節性の変化、ご自宅での皮膚のケアの様子などお伺いし、その上で身体検査において病変の部位を確認、必要な皮膚の検査や、場合によっては血液検査など全身検査を進めていきます。


治療は短期間で改善する場合もあれば、かなりしつこい皮膚のトラブルを抱えている場合には数ヶ月かかる場合まであり、ご自宅でのケアも非常に大切になる病気です。

マラセチア皮膚炎

マラセチアも膿皮症と同様に、皮膚に一定数存在する真菌(カビの一種)です。

動物の皮脂を栄養として増殖するため、皮膚の皮脂の分泌が増える状態(アトピー性皮膚炎や脂漏症)で病態が悪化します。

また、皮脂の分解産物も皮膚を刺激し炎症を生じたり、菌に対するアレルギー反応を生じることで痒みが深刻化する場合があります。


主な症状として、紅斑(皮膚の赤み)、痒み、色素沈着、脱毛、脂漏などが挙げられます。


治療の基本は外用薬(シャンプーや軟膏)ですが、症状が重度な場合や病変が広範な場合は内服(抗真菌薬)を併用する場合があります。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌という真菌類(カビ)による伝染性感染症で、人獣共通感染症に指定されておりヒトに感染する可能性のある皮膚疾患です。

罹患動物や保菌動物からの直接感染のほか、それら動物の飼育環境下の被毛や塵埃を介した間接感染が挙げられます。


症状は、皮膚の紅斑や毛包炎に始まり、感染が広がると特徴的な環状紅斑を示します。


治療は、シャンプーや軟膏といった外用管理では皮膚深部まで薬剤が浸透しない場合もあり、抗真菌薬による全身療法が必要となるケースが主体となる場合が多いです。

ニキビダニ症

毛包内に常在する毛包虫(ニキビダニ)の異常増殖に伴い皮膚症状を呈する病気です。

十分な皮膚免疫力が備わっていない若齢犬や皮膚免疫力の低下を引き起こす基礎疾患を抱えている高齢犬などで発症を認めることが多いとされています。


症状としては、面皰(ニキビ)を伴う周囲被毛の脱毛を数カ所認める場合が多いですが、全身的に皮膚症状を呈する場合、重度な鱗屑や色素沈着、紅斑を伴う場合があり、毛包が化膿すると患部の腫脹とともに痛みを伴う場合があります。


治療は、第一に寄生しているニキビダニの駆虫が必須となります。また、毛包環境の改善のため、細菌感染を伴う場合は抗菌薬のほか、脂漏改善のために薬用シャンプーによる外用管理が必要になります。

犬アトピー性皮膚炎

環境因子に対する免疫的な異常によって皮膚症状や掻痒感を生じるアレルギー性疾患です。

遺伝的素因や、皮膚バリア機能の低下、免疫の異常など、他因子が関与していると考えられています。

6カ月〜3歳齢の比較的若齢で発症する傾向があるほか、季節性があり、春から夏にかけて温度と湿度の上昇とともに悪化する傾向があります。


治療はステロイドの外用や内服のほか、近年では痒みを引き起こす受容体を阻害する内服薬や痒みの原因物質を標的とした注射薬(抗体医薬品)も治療の主流になりつつあります。

食物アレルギー

名前の通り、摂取する食物の中にアレルゲンがあり、皮膚炎などの症状を示す病気です。

アトピー性皮膚炎と類似した部位に湿疹や痒みを引き起こしますが、痒みの原因に毎日曝露されることになるため季節性がなく、通年で痒みが持続する点で注意が必要です。また、アトピー性皮膚炎と比べて軟便や下痢、嘔吐といった消化器症状も併発する場合があることも特徴です。


食物アレルギーでは、今までに口にした食べ物の中から原因となる食物を特定しつつ(食物負荷試験)、食べて良い食物を探していく(除去食試験)必要があるため、診断・治療には順調でも数ヶ月単位の期間を要します。


症状が重篤な場合には、内服などで痒みをコントロールしつつ、食事管理を進めていきます。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの付着後、吸血を行う際に唾液が宿主体内に混入しその唾液に対して身体が過敏に反応することで発症します。


皮膚病変や痒みは全身的に生じ得ますが、特に腰部や尾部で多いのが特徴です。治療の主体は駆虫です。


駆虫薬を使用するほか、生活環境の清掃や殺虫スプレーの散布なども効果的です。

駆虫が完了するまではステロイドや抗掻痒剤の併用を行う場合もあります。

疥癬症

疥癬はヒゼンダニの感染により生じる皮膚疾患です。一般的な病態は少数の寄生に伴うアレルギー反応(通常疥癬)ですが、多数の寄生を認める場合、重厚な皮膚の角化を伴う感染症の側面が強くなります(角化型疥癬)。


疥癬では、昼夜問わない激しい痒みを認めます。また、耳介辺縁や肘・踵、腹部に皮膚病変を認めるほか、角化型疥癬では同様の部位に重厚な鱗屑を認めます。


治療は寄生しているヒゼンダニの駆虫が主体となりますが、駆虫完了後もアレルギー反応が持続する場合があり、その場合はステロイドを使用する場合があります。

また、ヒゼンダニは人にも感染する可能性がありますので、ご家族も注意が必要です。

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